多様なパタンの怪談がそろっていて、なんだか、お得感があります。場所が山限定の本ですので、読後、トイレに行けなくなる、ということはないと思います。
私の山行は基本的に日帰りなので、これで怖くなって山に足が向かなくなるということも、あまりないと思います。「あまり」というのは、「そうか、山の怪異って夜ばかりじゃなくて、日中も多いんだなあ」と気付いたからです。
この本で最も面白いと思ったのは「あとがきにかえて」。
「キャリー」や「X-ファイル」の秀作を見た感じといいましょうか、実に面白い。
普段の生活から考えると「山」がそもそも異界と感じられます。異界の中の異界を楽しめる本でした。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
怪談・ホラー
- 感想投稿日 : 2017年5月25日
- 読了日 : 2017年5月10日
- 本棚登録日 : 2017年5月10日
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