下着泥棒の疑いで誤認逮捕された名井等・35歳。真犯人がつかまり釈放されるものの会社をクビになり一気に奈落に落とされたような人生かと思いきや、本人の意思にかかわりなくゆっくりと等の人生の歯車は動き出す。「俺は何にもやってません」と始めは冤罪を主張していたはずの等のセリフがずっと口ぐせのように言われているが後半では同じセリフでも全く意味合いが違ってくる。使い方がシャレているなあと思った。初読み作家さん。始めこそ少しダラダラ感があったけど等の変化が楽しく読めた。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
長編 フィクション
- 感想投稿日 : 2013年9月30日
- 読了日 : 2013年8月29日
- 本棚登録日 : 2013年8月29日
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