誰にでも手に入るものを幸せっていうの。
映画を観てからほぼ3ヶ月。姉からシナリオブックを借りたので、さらに物語を深掘りしていきます。
シナリオブックを読み返すと、映画を観るだけでは拾えきれなかった“愛”や“性”についての描写がたくさんあることに気がつきました。
さすが細かい部分まで抜かり無く脚本を書き上げる、坂元さん。尊敬でしかない。
ここからは、ネタバレ注意!
成長していく自分の体と心に戸惑う敏感な思春期に母親が、
「お父さんと約束してるんだ。湊が結婚して、家族を作るまでは頑張るよって。どこでもある普通の家族でいい。湊が家族っていう、一番の宝物を手に入れるまで、、、」
家族の幸せを願うのは当たり前のことだし、決して悪気があって言った言葉ではない。しかし、普通の家族といえど、それが難しい人もいる。
自分は普通じゃない。何者なのか。
答えが分かりつつも認めなくない自分自身のこと。
依里の父親は、息子の考えが受け入れられず、「お前の脳は、豚の脳だ。」と言う。自分の息子にそんな言葉を放つなんて信じられないけど、受け入れられない親もいるんだろうな。
校長先生が言った、
「誰かにしか手に入らないものは幸せって言わない。しょうもないしょうもない。誰でも手に入るものを幸せって言うの。」
と言う言葉、映画で見た時もズーンって沁みたけど、文字で見るとやはり沁みました。
2人が両手を広げて、空を仰ぎながらかける姿はこっちまで嬉しくなりました。
まーだまだ語り足りないけど、この辺で。
もう一回映画を観たくなりました!今度は見逃していたポイントをちゃんと注目してみてみよう
- 感想投稿日 : 2024年1月21日
- 読了日 : 2024年1月21日
- 本棚登録日 : 2023年7月23日
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