バーテンの仙田を主人公に新宿の夜の世界に生きる人々の人情話による短編連作。プロに対してこういう言い方は大変失礼なのだが、本当に小説が上手い作家だなぁというのが率直な感想。文章に安心感、落ち着きのようなものがあり、それがまた描かれる夜の世界の人間模様にぴったり合っている。作者は作家になるまでバーテンを含めいろんな職業を経験されたそうだが、この小説はその経験の中で常にアンテナを張り人間観察を続けた賜物ではないだろうか。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
エンターテイメント
- 感想投稿日 : 2022年10月26日
- 読了日 : 2022年10月25日
- 本棚登録日 : 2022年10月20日
みんなの感想をみる