親子の愛の物語でしょうか。
んー、親の愛か
子どものことを想う気持ち、無償の愛
それは子どもにどれだけ届いているのでしょうか
悟の父親は南部鉄器の職人で仕事一筋。
悟は父親に遊んでもらった思い出も
父親が参観日や運動会に来た記憶もなく
悟が父の跡を継ぐため南部鉄器の職を選んだ時も何も言われなかった。
寂しい思いを感じていたが、成長するにつれ「父は家庭より仕事が大事な人間なんだ」と割り切っていた。
そんな父が 家庭裁判所に送られてきた少年を預かる補導委託を受け入れ 自分の工房で面倒を見ると誰の相談もなしに突然言い出した。一緒に生活することになった十六歳の少年 春斗。春斗を温かく見守り優しい言葉をかける父を悟は嫉妬にも似た気持ちでみている。
自分たちはかまってもらえなかったのに何故?
何故 急に補導委託を受け入れたのか?父親の気持ちが分からず戸惑う。
万引きをくりかえし補導された春斗。
無口で感情を表に出さない大人しい少年だった。
弁護士である父親は補導委託に反対の様子で、自分たちのもとで春斗を更生させたいとの思いがある。
だんだん悟や他の職人たちに打ち解けるようになった春斗は「家では息が上手く吸えなかった。海の中にいるようだった」と漏らす。
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「あなたのためだと思って」という言動
子どもの幸せを願わない親はいない
自分と同じ経験をして欲しくない
辛い思いをさせたくない
けれどその言葉は 子どもを苦しめてはいないか
子どもの未来を狭めていないか
「思ったことはできる限り言葉にしないといけない。気持ちなんて、それでやっと自分が言いたいことの数パーセントが伝わる程度なんだから。しかも、それが近くにいる人だったらなおさらさ。近すぎて見えないこともあるからさ」
本文のスナックのママの言葉。
ね。
私も子どもに間違った愛情を押しつけてなかったかな?子どもたちは自分の思い描いた人生を歩めているかな?
関係ないけど私の父はまさに悟の父親みたいな人。
仕事とパチンコで忙しいみたいで笑 口数も多くない。あまり優しくされたことも怒られたこともない。悟のように思っていた時期もあったけど、好きでも嫌いでもなかった。ただ父は 私のことが大好きだという謎の確信だけは持っていた というか持っている。只今、腰痛悪化で歩けない私を心配して 良い病院や先生を探し母親に伝えているらしい。そんな父が好きだ笑
こんな長々とレビューを書いて星が2なのは
悟と春斗が年齢の割に考えや言動がとっても子どもっぽく感じ終始モヤモヤしてしまったことです。
- 感想投稿日 : 2024年5月3日
- 本棚登録日 : 2024年4月20日
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