10歳の章子のもとに突然届いた手紙。
送り主は未来の自分。
20年後の30歳になった章子からだった。
『悲しみの先には、光差す未来が待っています。それを、あなたに伝えたくて。』
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湊かなえさんの文章は読みやすくすらすらと読めてしまうのだけれど、内容が内容だけに心は疲れてしまった。1人の人間の人生にこれほどまでに次から次へと不幸が訪れるものなのか…。と思っていたら、出てくる人物みんながもれなく不幸の連続な人生だった!(←これ、『ドライブインまほろば』でも同じようなこと書いてた気が…。)
「湊ワールドの集大成」とはこれか!これが「黒湊」か!
親との死別、イジメ、DV、性的虐待、借金、AV出演…
章子の不幸って何だったっけ?と記憶が薄れてしまう程。
あまりにも過酷な生活の描写が続くので 逆に「これは小説の中だけの出来事だ」と急に現実的になったり。(そう思いたかったのか?)
でも健斗が姉の亜里沙に残した手紙でもうダメだったー。(泣)
ただイヤミスなだけで終わらないラストが
タイトルの『未来』に繋がるのかなと。
手を差し伸べてくれる大人がいる。
自分を大切に思ってくれる人がいる。
大人も子供も
夢の国「ドリームランド」に思いを馳せて
辿り着いた未来に光がさしますように
「ハイテンション」!
『カケラ』も気になっているんだけど、こちらも「黒湊」なのかな?
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2023年2月22日
- 読了日 : 2023年2月22日
- 本棚登録日 : 2023年2月22日
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