日本史が通しで説明されているから分かりやすい。
特に理系にとっては歴史を本気で勉強することなかったから知らない(覚えていない?)ことだらけなのを自覚した。
そして、歴史は似た事象を繰り返す、ということが読み取れる。
特にそれを強く思ったのが、古代大和政権の朝鮮半島経営について。
大和政権は朝鮮半島の任那にて半島経営をしていました。
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唐新羅連合軍に白村江の戦いでボコされて撤退
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唐文化にかぶれて仏教伝来
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やっぱ和の心大事だよね。日本文化が花開く
なんか明治維新後から現在に続く日本そのままじゃね?
唐新羅連合軍がアメリカに、和歌やかなの平安文化がクールジャパンに変わっただけで。
そうするとこの後なにが起こるのか、歴史の大きな流れから推測することができる。
佐藤優はビジネスパーソンの最低限必要な知識に必要だ、ということで本書を企画したよう。
別にビジネスパーソンじゃなくても、広く一般人が歴史を知っていてもいいんじゃないかな。
特に読書家にオススメ。
日本史のちょっとした記述でも、この歴史小説の舞台はこの時代なのか、と思い浮かべる。
歴史の流れを知っておけば、歴史小説も二倍にも三倍にも楽しめる。
それにしても室町幕府グダグダすぎだろ。
近世編に続く。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
歴史
- 感想投稿日 : 2016年11月5日
- 読了日 : 2016年11月5日
- 本棚登録日 : 2016年11月5日
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