初、古川日出男。すごい文章。
眼前に、書かれたイメージが浮かび上がってくるような文章。テンポも綺麗。
『沈黙』は音楽を軸にしている。のめり込んでいく過程が凄く丁寧で、気付いたら引き込まれている。
沈黙を破るための歌声、音楽。沈黙と言う言葉に、あらゆるものが組み込まれている気がする。
『アビシニアン』というのは猫の種類だそうで、これを読むまで知らなかった。
アビシニアンが起点になっている。それは、恐らく死や愛、悲しみというイコンにも置き換えられる。
だから、なんだか悲しい。けれど、とても素直な物語だと思う。
両者とも、素敵な話。
忘れそうになっている(又は忘れた)何かを、取り戻せる感じ。
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2012年5月22日
- 読了日 : 2012年5月22日
- 本棚登録日 : 2012年5月22日
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