心身ともに(「スポーツの秋」で)くたびれ果てた状態で読んだので、若干理解が追い付かなかった(笑)。
相変わらず大丈夫か、私の読解力。
(同じ状況でも)他の本ならサラサラッと読めたので、案外このシリーズは気合を入れて読む必要があるのだと思う。
まあまあ、舞台が現代とはいえ主役は小野篁やもんね。
何の前触れもなく平安時代のことが挟み込まれてきたり、そもそもテーマとなるものは歴史的なものばかりなので、ある程度の歴史の知識があるほうが面白く読めるんやろう。
もちろんこの本は、私くらい歴史の知識が薄べったくでも充分楽しめるけれども。
さて、今回のテーマは美人画と洛北のお祭り、それから、刀剣でしたね~。
刀剣、流行ってるもんね~。
このあたりをもう少し集中して読みたかった(私が)。
「神様の御用人」でもそうやけど、○○が△△に伝えたことを□□が受け継いで・・・、などと、伝聞やら間に人が入ったりやらすると、とたんに
「・・・ええっと・・・?」
とか、なってしまうねんな。
それもこう、数十年の間の出来事ならまだしも、数百年とか数千年単位になってくると、過去が過去を語られたら一体どうなるのとなってしまう。笑
さて、美人画の話は青一くんと雪枝さんの会話が案外カジュアルで面白かった。
刀剣や赦免地踊りの話に比べれば、時代も彼らもカジュアルやもんね~。テーマが美人画とはいえ、こういう話も放り込んできはるのがバランスがいいと思う。
ほんで、要所要所はカジュアルでもラストシーンはよかった!
最後の一文が好きです。「知っている」っていう現在進行形でお話をまとめるのが素敵。
ラストシーンといえば、赦免地踊りのラストシーンもなかなかすごい。
前述の通り、ほんまに文字を追うだけの読み方やったので、時子と晴明の会話の内容もわからんし、篁の懸念もわからん・・・。
ようは、時子も偽書を作れるようになったってこと?
また、瑞希と時子の(見た目)年齢が近かったおかげで、わりと打ち解けてお話していた、その内容もチョイチョイひっかかったよな。
図書館の外に出たら篁が心配して云々、のくだり・・・。
わかるようで、わからんこのもどかしさ。(;^ω^)
この続きは次巻で掘り下げられるんやろうけど、たぶん次巻が出るころには詳細を忘れてる~!!
完結したらまとめ読みしたいな・・・。
ほんで、瑞希と時子のガールズトークはめっちゃ可愛かったですよ。
可愛い子たちがセットでいてるとほんま可愛いよね・・・!
そんな、冥官たちの事情はさておき、前回の湖北ネタに似てるな~、と、思いつつ八瀬の話を読みました。
そもそも「赦免地」と、いう言葉から初めて聞いたのだけど、八瀬の土地柄や赦免地踊りはとても興味深かったです。
もし私が弓道を嗜んでいたら、行ってみたくなるかもなあ。
歴史の取り上げ方とか、その土地の史実の取り上げ方とかが、著者は桑原水菜氏の本と同じ系統な気がする。
著者のほうが、たしょうは軽いかな? どっちもとても面白いです。
御苑あたりから寺町通りを四条まで、今度機会があれば歩いてみたいな!
でもまあ、とてもじゃないけど私が入れるような店はないと思うけども・・・。(;^ω^)
表紙は八坂の塔かと思ったけど、違うか。真如堂か。あそこにも見事な三重塔があったもんな。
春先に行ったときに、もっと見ておけばよかった・・・!
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■ツワブキ
ツワブキは、キク科ツワブキ属に属する常緑多年草である。葉柄は食用になる。
■物故 ぶっこ
[名](スル)人が死ぬこと。死去。「昨年―した友人」「―者」
■哀調 あいちょう
詩・歌・音楽などにただようもの悲しい調子。「―を帯びた旋律」
(2016.09.17)
- 感想投稿日 : 2016年10月27日
- 読了日 : 2016年9月17日
- 本棚登録日 : 2016年10月27日
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