絶対城先輩の妖怪学講座 三 (メディアワークス文庫)

  • KADOKAWA/アスキー・メディアワークス (2014年1月25日発売)
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感想 : 22

面白かった!! 前回の
妖怪ものにありがちないけにえネタ
から一変、大学で絶対城先輩の資料室がなくなるという危機で、
「シリーズ3作目にしてどうすんのこの展開!?」
と、思ったけれど、わりと陽気なオチがついていた。笑

あとがきで著者も触れていたけれど、ネタが悲壮なわりに明るいタッチに仕上がって、陽気な話が好きな私にとってはめっちゃ面白かったです。

相変わらず絶対城先輩と礼音ちゃんは甘酸っぱいし(ほんま意外すぎるわ)、今回はほとんど登場しなかった杵松さんが、なんか怖いんですけどー!!

この人、実は絶対城先輩と敵対する組織(・・・が存在するんかどうかも知らんけど)からのスパイ(・・・というてええんかわからんけど)やったりしたらどうしよう。
こんなにさわやかイケメンを気取ってるのに内面ドロドロとかやったらどうしようー!

なんか、それは、いやだー!

次巻はその杵松さんも活躍するそうなので、ますます期待したいな。

礼音ちゃんもだんだんと地が出てきてるようで、なんか、可愛い。
絶対城先輩はイケメンらしいけどなかなかそういうイマジネーションがわかん。
ひつこいようやけど、挿絵が・・・(笑。申し訳ないが好みではない)。

今回の妖怪ネタも大変大変面白かった!!
メジャーなあの妖怪たちも、古代からの伝承を元に予想していくと
「幽霊の正体みたり枯れ尾花」
って種明かしが(語弊あり)見事やった~!!

いいな、こういうの、いいな!!
妖怪学なんて学問がほんまにあるんか知らんけど、こういうことを研究するなら楽しそう!!


(引用に)な、る、ほ、ど~!!

今から込み入った話をしたり、羽目を外すことになるかもしれないけどそれはお酒のせいなのよっていう理解を共有するための舞台装置なんやってさ!!
なるほどすぎる!!

そういや、素面の人相手に飲むくらいなら一人で飲んでるほうがマシだわ。

でも、礼音ちゃんいわく、酒飲みは理論武装したがるんだそうよ。わはは、それも、そうやわ。

(2016.04.04)

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2016年9月17日
読了日 : 2016年4月4日
本棚登録日 : 2016年9月17日

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