給食のおにいさん 進級 (幻冬舎文庫)

著者 :
  • 幻冬舎 (2014年4月10日発売)
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本棚登録 : 1054
感想 : 88
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相変わらず、面白いー!
読みやすい文章なのに加えてあまりの面白さに、1日もかけずにサクサク読んでしまった。

このままユルユルと給食のおにいさんネタが続くのかと思えば、そんなことはないみたい。
どうも次作で完結しているようなので、それぞれの未来に決着がつくのかな? 勿論、ソッコーで(図書館に)リクエストをかけています。

本屋パトロールでタイトルに惹かれて読んだ本やけど、これはあたりやったな!

学校って、大人にとっても子どもにとってもとても狭い世界だよね・・・。
私は自身が子どものころには、学校という閉鎖的な世界を息苦しく感じることはほぼなかったけれど、大人になってからはどうか、若干の不安はある。
とにかく「先生に覚えのいい」優等生体質の私なもので、さほど苦労はしないのよー。先生からしたら「やりやすい生徒」やったのね。
それがそのまま保護者になったので、いうたら、「保護者の優等生」すなわち、「意見を言わない保護者」ちゅう具合。

(決して「優等生の保護者」ではない)

それでいいのかなー、とは、幼稚園に入園するときに思った。
私は、自分では波立てるよりは多少の理不尽は飲み込むほうがいいので優等生でいいけれども、保護者として学校に関わるなら、主役は子どもやからねー。
私なら飲み込む理不尽も、果たしてこの子たちは飲み込むだろうか? 飲み込ませるべきなのか?
は、常々悩みます。

自分のものさしを疑ったりはしない(優等生やから)。
でも、飲み込むべき理不尽とそうでない理不尽とのものさしには、ほんと、自信がない。

保護者として学校に関わってまだ日が浅いけれども、幼稚園や小学校で役員を経験しての手ごたえとしては、
「もう少し(こちらの言い分を)おしてもいいのかな」
ちゅう具合かな。(^^ゞ

やっぱり、理不尽を飲み込むタイプなのね。笑


閑話休題、ちゅうことで、保護者としては身につまされる話も多いです。
ほんで、同じ保護者として、ある程度は「お互い様」で成り立ちたい関係だけに、「お互い様」で、ない学校側の意見というのは貴重なんだよなあと思う。

専業主婦、やっぱりほんまに、難しいわ!!
家庭内では自分をルールにできるもんね・・・。客観的な意見って大事やと思う。

(私は客観的な意見に左右されすぎのきらいがあるけれど、それは母親の反面教師やろうと思う)
(でも、娘から見た母親ってどういう人であっても、「人の話を聞かんよなー」ってなるんやろうねえ。同性やからかな)

まあまあ、晴れて私は9年間の専業主婦に終わりを告げられそうなので、ほんま、助かった!!

(2016.06.28)

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
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感想投稿日 : 2016年9月10日
読了日 : 2015年6月28日
本棚登録日 : 2016年9月10日

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