お金の心配のない結婚している女性像ってこんな昔から全く様子が変っていないのがやはりというかイタイというか。
「お子様ってやつは」というエッセイでも子どもを持つ女性の公園での会話が
離乳食や歩き始めた時期の話ばっか・と書いていたのを思い出しました。
エリナの親戚の女性がそんな話しかできないという所があった。
上記の人に限らず、話題が豊富な人がもともと少ないし、半径500mで暮らしている、暮らすしかない人には普通のことなのかもしれないと思ったりもしている。
とにかく昔から人間も、男女のあり方もそんなに変ってないね、ってよっくわかる1冊。
分別のある美しい主人公エリナという役割はオースティンの作品の雛型で、また彼女の家族というのが困ったちゃんであるというのもセオリーなんですが、
今まで読んだ作品と違うところは、エリナの妹マリアンの目が覚めて、エリナ側の人になる所でしょうか。ここは今までにないスッキリ感がありましたね。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
小説・外国
- 感想投稿日 : 2012年2月10日
- 読了日 : 2003年8月18日
- 本棚登録日 : 2012年2月10日
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