午前10時の映画祭にてスクリーンで鑑賞!
とにかく地味だ!地味で渋過ぎる!そういうかっこよさです。
70年代匂いが色濃いリアリティーハードボイルドな作品でした。
そういや予想通り客層もおじさんだらけだったなぁ。(先週上映していたゴッドファーザーでは女性も結構いた。)多分こーゆう映画は男の人の方が憧れる世界だと・・・思う。
舞台の中心がフランスなだけにあってアメリカンニューシネマとはまた毛色の違うダンディズム漂う画面が素敵です。
主人公ジャッカルを演じた俳優さんのかっこよさの半端なさも素晴らしいです。
デヴィット・ボウイとピーター・オトゥールを混ぜたような典型的英国ビューティー。アメリカンではなし得ない感じがまた良い!
あんまり有名な俳優さんではないみたいですが彼の立ち振る舞いの美しさや透き通る金髪と渋みの決まってる顔つきはまさしく英国紳士とも言うべきスタイリッシュ。
さり気なく長ーい首に巻いてるスカーフのかっこよさはスゴイ。あれは彼のような人以外は出来ないお洒落!
この上品なかっこよさはこの完全なる犯罪野郎に見事にハマり込んでいてジェームズ・ポンドなんかよりも遥かに100倍くらいはかっこいい〜!!笑
フランス、イタリア・・・と西欧をかっちょいいクラシックスポーツカーで逃亡するという設定自体がかっこ良過ぎる。
さてさてこの設定や時代背景の良さがかっこよすぎるんでもうそれを堪能するだけでもこの映画、価値はあります。
しかしなんと言っても地味すぎるんですよねぇ。
でもけしてこの地味さは嫌いではないかも。リアリティーを突き詰める地味さで言えばダスティン・ホフマンとレッドフォード共演による同時期の作品、「大統領の陰謀」に並ぶ魅力でもあります。
面白いかと言えばエンターテイメント的面白さではないのだけども最高にカッコイイ悪役ジャッカルと個性豊かな政府組織警察団とのかけひきの緊張感がリアリティーなスリリングさを感じとてもいい。
史実ドキュメンタリー見てる錯覚を感じさせられます〜!
- 感想投稿日 : 2013年8月3日
- 読了日 : 2013年7月30日
- 本棚登録日 : 2013年7月30日
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