数ヶ月前に劇場で観ました。監督がかの有名な俳優と同じ!という衝撃、セックス依存症!そんな病気があるのか!というテーマの衝撃!そんな成人指定受けた映画でありながらも マイケル・ファスベンダー、 キャリー・マリガンといった今注目されている俳優たちが本気の体当たり演技を見せてくれるという衝撃!どの点からとっても衝撃が沢山でこれは一見の価値かと思い頑張って(?)スクリーンで鑑賞しましたが正解でした。映画祭で高評価を受けた信頼を揺るがせない力作です。
そんなテーマであるからとにかく何回出てくるか忘れるくらいセックスシーンはあるのだけど一遍も色気が無く殺伐とした無機質感しかないってのがスゴイ。タバコでも吸ってるシーンなのかという程にアッサリとナチュラル。それがまた本作をすんなり受け入れられ鵜大きな要因であるのは間違いない。
舞台がNYだから忘れがちだけど制作はハリウッド(米国)ではないみたい。やっぱりハリウッドでは未だに絶対踏み込めない領域なんだね。
テーマが衝撃なのでつい論点がそっちへ向かうのかもしれないが本作は何が良いかってとにかく画面が美しい。本作を象徴するかのようなブルートーン、キャリー・マリガン演じる妹のキャシーの纏うイメージカラーとのコントラスト、シンプルで無機質ながら鮮麗されていて本作のもつ異常感を透明感迄感じる事が出来る独特の色彩と光の感覚が美しい画面で見事に相殺してみせてくれている。
まさに映像のマジック。それを垣間みる事が出来ます。
私が印象的なのは彼ら兄弟を優しく包み込むかのようなネオンがキラキラきらめく夜のNYの街。
ワンカット撮影の横スクロールによる撮影でファスベンダーが夜の街を走り抜けるシーンがとても印象的。
OPも最後の締めもスタイリッシュにきまっていて好感を持てた。
スティーブ・マックイーン監督。かの有名な俳優と名前負けしない(笑)素晴らしい監督だと思います。今後の彼の作品も非常に楽しみですね。^^
- 感想投稿日 : 2012年12月31日
- 読了日 : 2012年12月30日
- 本棚登録日 : 2012年10月24日
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