初の安部公房作品。勝手なイメージ、もっとアートっぽくて難解な感じかと思ってたら普通に読めました良かった。頭がいい人が書いたんだなぁと言う所感。他の作品も読み比べてみます。
■ざっくりまとめ
火星人に関するラジオの構成作家が自称火星人に絡まれ、奥さんや火星人の奥さん?も巻き込んでやんややっていくうちに一体何が真実か、誰がまともじゃないのかがあやふやになっていく気持ち悪い感じのお話。
まともだったはずのAさんが、どうやら狂ってる(と思ってた)Bさんに対して当たり障りなく接しているうちに、「Bさんを狂ってると思っていないらしい」Aさんこそ"狂ってる"みたいな感じの扱いになっていることに気づく。必死で「俺は狂ってないってば!」ってAさんは言うも誰にも信じてもらえない。「Aさんって狂っとるんやろ?そらぁ俺は狂ってへん!って言うわな」って思われてて、ドツボにハマってしまったAさんと本当のとこどうだったのか分からないままのBさん、みたいな終わり方。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
小説
- 感想投稿日 : 2024年2月5日
- 読了日 : 2024年2月4日
- 本棚登録日 : 2024年2月2日
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