われ敗れたり - コンピュータ棋戦のすべてを語る (中公文庫 よ 61-1)

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  • 中央公論新社 (2017年8月22日発売)
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2012年に刊行された本の文庫版。当時日本将棋連盟会長であった米長邦雄さんがコンピュータとの対局で敗れた時の記録。対局に向けての準備や当日の模様などが記されている。解説は、コンピュータの代指しを行なった弟子の中村太地現八段。

今から読んで気づくのは、コンピュータの急速な進歩は予見しつつも、棋士が日常的にコンピュータで研究をしたり、AIの評価値が対局放送で表示されたりするような事態は、本書の時点ではまったく予想されていなかったということ。その一方で、インターネットメディアが将棋ファンを増やす可能性については、米長さんは既に確信していた。当たったこと、当たらなかったことのいずれにしても、ここ10年間での将棋界の急激な変化を浮き彫りにしてくれる1冊。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
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感想投稿日 : 2023年3月22日
読了日 : 2023年3月21日
本棚登録日 : 2023年3月21日

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