私小説らしい私小説をはじめて読んだかもしれない。はじまりからは終わりが全く見えないおもしろさがあった。
今、フジテレビ関連の韓国偏愛についての問題のことを時々考えていて、そうしているとだんだん勝手に韓国に対してあまりいい気持ちがしなくなっていた。もともとはメディアの体制の問題であるのに。そうした、正体の見えない「ガキな」嫌悪を払拭してくれた一冊でもある。
また、本筋とはズレるかもしれないが、印象に残っている言葉がある。「弱者には同情ではなく愛情を注ぐこと」この言葉を受けた時、わたしはまだこれを受け入れられるほどには大人になれていないなと思った。弱者の側からこの言葉を言うことは、自分の弱さと相手の強さを認めて、庇護を求められる、覚悟というか、強さがいると思った。
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2011年9月12日
- 読了日 : 2011年9月12日
- 本棚登録日 : 2011年9月12日
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