参謀本部と陸軍大学校 (講談社現代新書)

著者 :
  • 講談社 (2004年3月21日発売)
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感想 : 17
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日本はなぜ太平洋戦争へと突き進んでいったのか?陸軍、関東軍の暴走というのはよく言われている。ではなぜ陸軍がそうなってしまったのかを、陸軍の士官を養成する陸大の教育の分野から問い直している。その対象は広く、陸大・参謀本部の成り立ち、関係性や海軍、政府との関係について詳細に説明されている。また私が今まで勉強して来なかっただけだが、太平洋戦争に至るまでの動きが細かく書かれていたので、勉強になった。
人材教育の重要性と難しさは企業や現在の義務教育の場面にも当てはまると思った。また何を教えるかとはどんな人材を作るかであり、それは数十年後の日本や世界のビジョンをきちんと描かれていなければならず、今の日本にも不足している点だと思った。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 軍事・軍需産業
感想投稿日 : 2010年11月14日
読了日 : 2010年11月14日
本棚登録日 : 2010年11月14日

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