日銀の政策決定会合や短資会社の様子が、リアリティをもって描かれており、興味深かった。金融取引の面白さも感じた。
ただ、小説のストーリーとしては、最初のほうは、ミステリアスな芦川笙子の正体が気になり、話に引き込まれたが、最終的にあまり芦川が何をしたかったのかがわからないところもあり、読後カタルシスを得られるには至らなかった。正直、金融についての基礎知識があまりないので、そもそも内容を理解するのに苦労するところもあった。あと、「日銀券」という題名は、あまり内容とフィットしていないのではないかとも感じた。
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- 感想投稿日 : 2015年3月29日
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- 本棚登録日 : 2015年3月29日
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