立憲君主制の現在: 日本人は「象徴天皇」を維持できるか (新潮選書)

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  • 新潮社 (2018年2月23日発売)
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本書は、21世紀の今日ではもはや「時代遅れ」と見なされることも多い、国王や女王が君臨する君主制という制度を、いまだに続けている国々の歴史と現状を検討して、「立憲君主制」が民主主義の欠点を補完するメカニズムを解き明かし、現代の日本の天皇制への示唆について考察している。特に、著者の専門とも関わって、イギリスの立憲君主制の形成過程及びその意義について丁寧に繙かれている。
本書は、我が国の象徴天皇制の行方をはじめ、現代の(立憲)君主制について考える上で必読といえる良書であると感じた。特に、共和制にはない立憲君主制の良さとして、連続性及び継続性があるということを再認識した。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
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感想投稿日 : 2018年10月3日
読了日 : 2018年10月3日
本棚登録日 : 2018年10月3日

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