日米構造協議などで米国の政策プロモーターや日本のエコノミストのよって声高に唱えられた「市場開放によって日本の経常黒字を縮小する」といった誤謬を国際経済学や貿易論などの立場から鋭く指摘しています。本書を読むと、経済政策がいかに経済学と無関係に形成されていくかが分かりますし、経済学の理論以前の定義とか前提レベルで誤謬が発生しているのが分かります。また、その説がどうして間違っているかも易しく説明してくれていますので、国際経済学やマクロ経済学の入門書としても最適です。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
経済、金融
- 感想投稿日 : 2011年11月14日
- 読了日 : 2004年12月17日
- 本棚登録日 : 2011年11月13日
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