経済対立は誰が起こすのか: 国際経済学の正しい使い方 (ちくま新書 141)

著者 :
  • 筑摩書房 (1998年1月1日発売)
3.64
  • (3)
  • (2)
  • (5)
  • (1)
  • (0)
本棚登録 : 46
感想 : 4
5

日米構造協議などで米国の政策プロモーターや日本のエコノミストのよって声高に唱えられた「市場開放によって日本の経常黒字を縮小する」といった誤謬を国際経済学や貿易論などの立場から鋭く指摘しています。本書を読むと、経済政策がいかに経済学と無関係に形成されていくかが分かりますし、経済学の理論以前の定義とか前提レベルで誤謬が発生しているのが分かります。また、その説がどうして間違っているかも易しく説明してくれていますので、国際経済学やマクロ経済学の入門書としても最適です。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 経済、金融
感想投稿日 : 2011年11月14日
読了日 : 2004年12月17日
本棚登録日 : 2011年11月13日

みんなの感想をみる

コメント 0件

ツイートする