ラヴクラフト全集 (1) (創元推理文庫 (523‐1)) (創元推理文庫 523-1)
- 東京創元社 (1974年12月13日発売)
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4篇の短編集。著者が生み出した「クトゥルフ神話」とはどんなものかと思い、ホラーは苦手ですが手に取りました。
忌み嫌われた街――“インスマウス”に好奇心で赴いた青年に舞い込んだ底知れぬ恐怖を描いた1作目の短編『インスマウスの影』。
得体のしれない何かから、じわりじわりと追い詰められていく恐怖と不気味さが読み手にも伝わり張り詰めた緊張が続きます。背筋がぞくりとする描写が続くも、先が読めない展開に一気読み。まさかそんな後日談が待ち受けているなんて…!と予想ななめ上のラストにしばらく放心しました。150頁弱の短編に凝縮された、闇を携えた恐怖とわずかに垣間見える長い長い歴史。読み応えは十分です。
この1作目で体力を削られなかなか2作目以降に進めず今に至ります。さらにはこの先に長く深く続くラヴ・クラフト作品群が控えていますが…どこまで手が伸ばせるかは未知数。。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
外国文学
- 感想投稿日 : 2017年4月8日
- 読了日 : 2017年4月1日
- 本棚登録日 : 2017年4月1日
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