ポーツマスの贋作

著者 :
  • 角川書店(角川グループパブリッシング) (2010年12月25日発売)
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感想 : 11
4

国際諜報ものの話、いいね。

ある程度以上の日本史好きでさえなければ、日露戦争などほとんど分からないだろう。「ある程度の」どころか、中学校教科書レベルの日本史知識しか無い身には、意味の分からない部分が実際多かった。
(講和条約名と、終戦の年、小村寿太郎という名に聞き覚えがある・・・という程度)

いやあ、手に汗握る展開が、「ひと山こえたら、すぐまたひと山」と続いてきて、とにかく飽きずに読まされた。

連作中編形式で進められつつ、ポーツマス編、パリ編、東京編・・・と、それぞれ、「いわゆる推理小説」「スパイ小説」「異色の恋愛小説」といった味付けがなされていたのが、にくいね。

★4つ、9ポイント。
2015.09.02.図。

しかし、井上尚登、おもしろい。読んだのはこれで3作目。書店の並びや帯での著者紹介文によると、著作数は少なめの模様。。。。
もっと読みたいな。

これ、映画化したらかなりおもしろい作品が作れそう。。。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 歴史小説・冒険小説
感想投稿日 : 2015年9月2日
読了日 : 2015年9月2日
本棚登録日 : 2015年9月2日

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