シリーズ第5段。
【夏 ー あなたの笑窪は縁ふたつ】
久しぶりの「バンドワゴン」。やっぱりイイねえ、この世界観。珍しくミステリ色濃い目な仕掛けなものの、最後はほっこりとして終えてくれるのが、ありがたい。
浮気は、ダメよ(笑)。
藤島社長の友情と恋の行方も、先が楽しみ。
前々作で登場した 十郎、 ジョー、 マリアさん・・・のように、東雲文庫の親爺たちの若かりし頃のエピソードも、今後語られるのだろうな、と、それも楽しみ。
【秋 ー さよなら三角また合う日まで】
双子くんの恋が、可愛いくて微笑ましくて、懐かしい。
蔵の蔵書の秘密…、前々作あたりからこういう“きな臭い”話が盛り込まれるようになってきたが、そこもまた面白し。
いや、そのテイストが、シリーズをさらに面白くしてきている気もする。
【冬 - 背で泣いてる師走かな】
若き経営者の友情と恋、イイね。
今回は、紺くんと恩師とのあれこれに心揺さぶられた一遍。百々先生が桐箱を開けて出てきたのが源氏物語の直筆清書本・・・・とのくだりで、不覚にも落涙。(通勤電車の中で)
【オール・マイ・ラビング】
さすが。表題作が一番面白かった♪
研人の成長っぷりが素敵すぎる一編。
若社長の願いは友人に届き、小さき恋人(未満)の真摯な想いにほっこりし、老いた英雄の輝きに目を細める…そんな幸せな読書時間が詰め込まれていた。
・・・総括・・・
やっぱりイイね、「東京バンドワゴン」。いま現在、一番好きなシリーズものだな。
堀田家の面々が自然に歳を重ねていくのもいい感じだし、なによりひ孫たちの成長著しい様を見ていられるのも、このシリーズの魅力のひとつかと。
★5つ、10ポイント。
2018.11.14.新。
- 感想投稿日 : 2018年11月13日
- 読了日 : 2018年11月14日
- 本棚登録日 : 2018年11月13日
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