ファザーファッカー (文春文庫 う 6-16)

著者 :
  • 文藝春秋 (2018年11月9日発売)
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本棚登録 : 207
感想 : 20

こんな家庭に生まれていたら私は五十人格くらいになっていたか、生きていられなかったかも知れない。今を知らなければまた違うのだろうか?

でも似た状況に置かれている子供は少なくないだろうし、それを知ることが出来る、と言う面では読んでよかったと思えた。

まあ、読んでいて終始気が狂いそうだったけど、幸せな事に自分とは無縁の出来事ばかりだからだった。

最近『嫌われる勇気』を読んだが、あの本によると、
・辛い過去があるから今の自分がある
ではなく、
・今の自分であることを正当化するために過去の自分を自身が必要としている
と言う考え方になる

やっぱり嫌われる勇気と言う本はキツい本だったな


ファザーファッカー、もう言葉にならないな

胸糞悪く希望を求めて3時間ほどで一気に読み終えたが、最後まで静子の前に進む力のみであった。絶望の中で自ら光を作り出すと言う感じだった。切なすぎる。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2022年8月9日
読了日 : 2022年12月25日
本棚登録日 : 2022年8月9日

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