著者は年数回は海外旅行に出ているようで、中でも印象に残った旅についての紀行文。表題はインド・カルカッタの活力に満ちた人たちとの出会いを描く。生と死、貧富の差、マザーテレサの孤児院など。著者が30代だった頃の旅とのことだが、気力と体力が必要なカルカッタへの旅を「行けるときに、行っといて、よかったなあ。」と振り返る。旅は旅先よりも旅の仕方によるところが大きく、加えて旅をする年齢にも大きくされるという。
旅先での文章に短歌を添える。旅先での一瞬を切り取った31文字の描写は長文を書き連ねるよりも濃縮されて印象深い。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
紀行文
- 感想投稿日 : 2011年9月4日
- 読了日 : 2011年8月25日
- 本棚登録日 : 2011年9月4日
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