文才がなくても書ける小説講座 (ソフトバンク新書 102)

著者 :
  • ソフトバンククリエイティブ (2009年4月16日発売)
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感想 : 11
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本当に言葉の持つ力を知っているのか

以前、自分は普通に言葉を理解し話が出来るのに
なぜ国語を勉強する必要があるのかと
時々よその子供たちから聞かれ
言葉の話を聞き、読むにあたって正確に理解するためだと答えた

しかし後に、頭で考える時、物事を感じるときには
常に言葉を使っていることを悟った

小説は文章を書くことで生まれるのだが
それには頭にある何かを見つめることから始まる
でもそれは漠然としたものであるのが普通である
それを整理して形にする行為が文章を書く最初の作業である

慣れていない人には最初はとても苦しい行為かもしれない
自転車に乗れるまでは、こけて擦りむいて痛い思いをするが
乗れるようになったときには世界が開けるような気分になれ
そのうちスピードの調整が出来、景色を見る余裕が出来るように
言葉を通じて自分の心と対話し、自分を表現することができるようになる

文章をあやつることができるのは自己表現だが
多くの言葉を自分のものにすることは自己実現である

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 文学理論・作法
感想投稿日 : 2012年2月16日
読了日 : 2012年2月16日
本棚登録日 : 2012年2月16日

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