本当に言葉の持つ力を知っているのか
以前、自分は普通に言葉を理解し話が出来るのに
なぜ国語を勉強する必要があるのかと
時々よその子供たちから聞かれ
言葉の話を聞き、読むにあたって正確に理解するためだと答えた
しかし後に、頭で考える時、物事を感じるときには
常に言葉を使っていることを悟った
小説は文章を書くことで生まれるのだが
それには頭にある何かを見つめることから始まる
でもそれは漠然としたものであるのが普通である
それを整理して形にする行為が文章を書く最初の作業である
慣れていない人には最初はとても苦しい行為かもしれない
自転車に乗れるまでは、こけて擦りむいて痛い思いをするが
乗れるようになったときには世界が開けるような気分になれ
そのうちスピードの調整が出来、景色を見る余裕が出来るように
言葉を通じて自分の心と対話し、自分を表現することができるようになる
文章をあやつることができるのは自己表現だが
多くの言葉を自分のものにすることは自己実現である
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
文学理論・作法
- 感想投稿日 : 2012年2月16日
- 読了日 : 2012年2月16日
- 本棚登録日 : 2012年2月16日
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