新選組 (岩波新書)

著者 :
  • 岩波書店 (2003年9月20日発売)
3.62
  • (13)
  • (28)
  • (36)
  • (4)
  • (0)
本棚登録 : 255
感想 : 35
4

今まで読んできた資料類の中で、疑問に思っていた書籍・箇所が
名指しで「そうじゃなくてこうでしょう」と描かれていて、すごくすっきりした。

一番「この解釈は面白い」と思ったのは、
近藤勇が天狗になった、と土方さんや沖田さんが言っているというのが、
大抵は近藤さんが調子にのりやすいタイプだったから、慢心したんでしょう
みたいに書かれていたんだけど、それが
「いや、天狗と言えば、芹沢と言えば水戸の天狗党でしょう?」
と言うもの。
だって、慢心したからなんとか言って下さい、って騒ぐだけ騒いで自然消滅。
なんていうのは可笑しいでしょう。
天狗党って話だったら確かに納得がいくかもしれない。

あと、勝さんに近藤さんの助命嘆願に行った土方さんの話とか。
いろいろと興味をもって読めました。
比較的発行年が新しい本だから、というのもあるけれど、
新しく且正解なのでは、と思わされる解釈が多く、勉強になりました。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 史料
感想投稿日 : 2010年5月6日
読了日 : 2005年10月7日
本棚登録日 : 2005年10月7日

みんなの感想をみる

ツイートする