多田君の映画を見て美しい、と感動して
そんな素敵な映画を作れる人に比べて
自分は被服を夢にしていたけれどうまくいかずで。
店長の顔が見たいと思っても、無理矢理飛び出して
呆れた店長の顔を見ることは美しくない、と思いとどまるところが切ない。
もっと歪な事も出来てしまう。
”私が歪だから世の中が歪に映るのでしょうか
美しい事を成し得た事など無いのです”
誰にも有無を言わせない人になりたい
という気持ちもなんだか分かる。
店長が自分にある程度好意を持ってくれていると
わかっているからこそ、今店長の部屋へ行っても
店長が後からしんどくなるだけ、というのも、恋だなぁと思うのだ。
あかりさんが育てた植物が枯れかけているのを見て、
志乃ちゃんがつい水や肥料をあげてしまうところがちょっと気持ちがわかる。
たまたま好きになった人の彼女なだけで、あかりさん自体が
嫌いなわけではないのだ。
これに限らず、優等生ではないしちょっと雑なところもあるけれど
普通で優しい志乃ちゃんのキャラクターが、なんだか気になって
挙動を見守りたくなってしまう。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
コミック
- 感想投稿日 : 2021年3月15日
- 読了日 : 2016年9月23日
- 本棚登録日 : 2016年11月20日
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