鋼殻のレギオス14 スカーレット・オラトリオ (富士見ファンタジア文庫 あ 1-1-14)

  • 富士見書房 (2009年9月20日発売)
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本棚登録 : 365
感想 : 19
3

この巻で、第二部完結とのこと。
正直、個人的には非常に中途半端で
尻切れトンボのように感じましたが
次巻からは本筋の学園モノに戻るらしいので
そこは期待できるかなと思いました。

前から言われていることですが
やはりメディアミックスや外伝の出し過ぎで
本編だけ読んでいるファンには分かり辛く
不親切な点が多いのが残念。
展開が欲張りすぎというか、大きくし過ぎていて
収集に四苦八苦している印象です。

始めの頃は面白かったのですが
幼馴染が実は物語のキーパーソン
というある意味王道の設定を持ってこられるのはまだしも
それが女で片思いの相手となると
話が違ってきます。
レイフォンに片思いをしているツェルニの女性陣が
とんだ噛ませ犬になってしまいます。
学園モノからも離れてしまいましたし。


ややネタばれですが
フェリとニーナの会話のシーンは好きでした。
ナッキたちのようなのではなく
相手の人格や実力に対する信用がきちんとある
シビアな側面のある女同士の友情というのは
あまり描かれなかった部分だと思います。

また、シャーニッドの本心もほの見えたのも
良かったです。

個人的にリーリンには共感できないし
幼馴染が戻ってきてさぁ恋愛模様がどうなるのか
と見せかけておいて壮大な展開をしてしまい
ここで第二部完ということなので
ならばもううリーリンには出てきてほしくないなぁと思うのですが
(少なくともレイフォンを巡る恋愛のライバルとしては)
どうなのでしょう。

ここまでの展開は全般的に
ファンの方の評価も低いように見受けられますが
第三部の第一巻である次巻を読んでの判断
ということになるでしょうか。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: ラノベ
感想投稿日 : 2010年4月27日
読了日 : 2010年4月19日
本棚登録日 : 2010年4月19日

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