素粒子論のランドスケ-プ

著者 :
  • 数学書房 (2012年4月20日発売)
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本棚登録 : 79
感想 : 9
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著者がこれまでに様々な雑誌や対談などで執筆された記事をまとめたもの。内容も程度も広範囲にわたる。記事の最初に星マークで難易度が示されており、星一つは初心者向け、星三つは専門家向けとなっている。
著者はCaltechの教授であり、Kavli冠教授の肩書きを持つ気鋭の理論物理学者である。超弦理論を専門にしておられるが、一般の科学啓蒙にも熱心な様で、一般人向けの講座などもされておられる様だ。
実は、来月の先生の講座を受ける予定だが、書店に置かれているのを見つけて予習という訳ではないが、衝動買いをしてしまった。
星一つの記事はとても読みやすい。残念ながら、星が二つ三つの記事は数式が追えなくて理解出来ないので、一度じっくりと専門書で勉強してみたい。
階層構造に終わりがあるのかという問題は、興味があったが、非常に明確に説明されていてわかりやすかった。超弦理論は重力も含めた素粒子の相互作用を記述する最有力候補だという。学生時代に聞いたこのフレーズから、今一度また場の理論などから勉強し直してみたいと感じた一冊だった。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 物理学
感想投稿日 : 2012年5月20日
読了日 : 2012年5月20日
本棚登録日 : 2012年5月20日

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