夫の和夫さんを残し先立った道子さんの人生。
亡くなって3年経ったところから遡って行く。
和夫さんの忘れられない妻であり、息子達には自分を信じ守ってくれた大切な母だった。
息子の嫁にとっては、敵対心を表す姑で、和夫さんの従兄弟にとっては、大切な人を奪った存在。
優しいおばあちゃまのイメージからのスタートが、立場の違う人から見たその時その時の道子さんは、一人の女性として、一人の女の子として息づいていた。
色々なことがあったからこそ、和夫さんと幸せな一生を閉じることが出来たのだろうと思わせる素敵なお話。
ただただいい話ではないところに、とても好感を持ちました。
…追記、フミちゃんの話のラスト、悟志がトコトコ歩いていたシーンには、涙が溢れました。
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2018年10月28日
- 読了日 : 2018年10月28日
- 本棚登録日 : 2018年10月17日
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