ドライブインまほろば

著者 :
  • 祥伝社 (2018年10月11日発売)
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本棚登録 : 454
感想 : 75
4

父と義父から虐待を受けていた憂。
事故で娘を亡くした比奈子。
双子の弟と共に悪の道へ踏み出してしまった兄銀河。
不幸に見舞われた3人が目指したのは、10年に1回だけ現れるという幻の池だった。

登場人物に1人も幸せな人がいない。
特に憂の不幸は極めつけ。
なんで憂なんて名前をつけたんだろうと思っていたら、その経緯までもが不幸そのもの。

いろんな親がいて、いろんな今年がいる…。
そうではあるけど、でも、親はしっかりしないと。
子供にとって親が全てなのだからとモヤモヤしました。

比奈子のお母さんの立場もなかなか難しい。
彼女はどうするのが正解なのでしょうか。
あのような事故はきっと他にもあるはず。
お母さんのとる行動としては、何が正解かを考えてしまいました。

最後に救いがありホッとしましたが、良いイメージの持てないというところで印象に残る作品でした。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2019年3月22日
読了日 : 2019年3月22日
本棚登録日 : 2019年3月17日

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