燃え尽き症候群で前職を辞め、職安の相談員に紹介され、職を転々とすることになった。
彼女が着いたのは、作家の日常をカメラ越しに見張る仕事、循環バス内のアナウンス広告を作る仕事、菓子袋に書かれる一言を考える仕事、ポスター貼りの仕事、公園内の施設管理の仕事。
そして、最後に彼女が辿り着くのは。
出だしの仕事ぶりでは気づきませんでしたが、途中から、実は彼女は仕事の出来る人なのではと思うようになります。
それぞれの仕事はかなり特殊。
でも、その中でやるべき事をやる姿に、能力の高さは隠しようがなく、最後の決断が潔くて気持ち良かったです。
津村さんの作品の、淡々とした中にも、クスッと笑えるところが好きです。
この作品にも、そこは遺憾無く発揮され、とても魅力的な作品になっていたと思います。
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- 感想投稿日 : 2018年3月29日
- 読了日 : 2018年3月29日
- 本棚登録日 : 2018年3月28日
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