残虐の大地 ~私が生まれ育った中国は、なぜここまで恐ろしい国になったのか (扶桑社新書)

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  • 扶桑社 (2015年5月2日発売)
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 どこまで信じていいかどうか疑問を感じながら読んだが、作者である「李真実」が「中国生まれで中国育ち」で「元中国共産党幹部」であることが本当であるとして、「本の内容が本当である」ならば、これは怖ろしいことである。第一章からあまりにもショッキングな内容が書いてあった。
 (抜粋であるが)・・・人類社会は、原始社会から始まり、奴隷社会、封建社会、資本主義、社会主義という順に、低級社会から高級社会に進化し、最後には「地上天国」とも言われる共産主義社会へと発展していく。しかし、この「地上天国」は共産党が建てる・・・と謳い、また、人類の歴史は階級闘争の歴史であり、武力(暴力)によって旧制度を倒し新制度を建て、共産主義も例外でなく武力によって建てなければならない・・・としています。
 この文章に衝撃を受けるとともに、共産主義がなぜ危険な思想なのかがようやく多少わかってきたような気がした。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 評論(東アジア)
感想投稿日 : 2018年8月23日
読了日 : 2019年10月5日
本棚登録日 : 2018年8月20日

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