シュガーアップル・フェアリーテイル 銀砂糖師と黒の妖精王 (角川ビーンズ文庫)
- KADOKAWA/角川書店 (2014年8月30日発売)
シリーズ完結巻。読了。
去年の8月から読み始めてようやくたどり着いたフェアリーテイル。大満足だ。
「僕は、空っぽ」
そんな悩めるエリルにヒントを与えたのがなんとベンジャミンだった!さすがベンジャミン!
ほんと只者ではなかったんだな。
生き生きと作業をするアンたち砂糖菓子職人を見て、思考するエリル。何かが変わる。
自分のやるべきことをやり、それに誇りを持つ存在。
完成した砂糖菓子を見たいという欲求がエリルに芽生えた。よかった。これは生きる選択だ。
砂糖菓子を見て、即座にその意味するものに気がつくエリル。
「僕も、王だ。」
空っぽだったエリルが王に目覚めたシーン、ほんとよかったな。何度も読んでしまった。
なんでもそうだけど、暗闇に光が射すように、「あ、これだ!」と思える瞬間は、幸福な瞬間だろう。
シャルがラストシーンで砂糖菓子がきっと幸運をもたらすと信じたと言っていたが、
エリルにも最大級の幸運をもたらしたと思う。ほんとよかったね、エリル。
アンとシャル、まさか!はないよねと思いながら、読んでいたけど、最後の最後でようやく。涙。。。
ほんとよかった。アンも18歳になったのか。すんごい3年間だったね。お幸せに!
さてラファルはいったいどうなったのか??これは外伝を読めばわかるのかな。
「お可哀想な方」というルスルの言葉がよみがえる。
ラファルも一緒に生きる未来はなかったのだろうか。
アニメきっかけで読みだした物語。ほんとおもしろかった。読んでよかったです。
外伝読んで、ちょっと一休みして新章に取りかかろうかな。
- 感想投稿日 : 2024年2月17日
- 読了日 : 2024年2月14日
- 本棚登録日 : 2024年2月17日
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