葉桜の季節に君を想うということ (文春文庫 う 20-1)

著者 :
  • 文藝春秋 (2007年5月10日発売)
3.56
  • (1621)
  • (3262)
  • (3246)
  • (844)
  • (241)
本棚登録 : 28065
感想 : 3242
4

風変りな探偵ミステリーだなと思いつつ、読み進めました。
章ごとに、時間軸が前後し、物語の舞台も変わります。
社会の表と裏が描かれ、加害者(だます側)と被害者(だまされる側)が一体化する怖さにハラハラしながらページをめくりました。
物語の世界に入り込み、どんどんページ数は少なくなっていきましたが、もうすぐ終わるというところまできて、突然「はい?」と声が出そうになる瞬間が訪れました。
これまで頭の中で思い描いていた世界やテーマが、ガラッと変わってしまう瞬間です。
もう一度読み返して確認しなくては…と思える作品でした。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 小説
感想投稿日 : 2023年3月5日
読了日 : 2023年3月5日
本棚登録日 : 2023年3月5日

みんなの感想をみる

コメント 0件

ツイートする