*28歳の倫子は結婚を意識し始めていた。卵子老化の話題も気になっている。兄が結婚し、会社の同僚の花蓮が結婚するなか、結婚に結びつかない関係しかなかった倫子はついに具体的に動くことを決意する*
独特の橋本節で、淡々と延々と28歳独身女子の心情が綴られる。その独白がまあ…お見事と言うしかない。結婚に対する夢や希望は皆無で、冷静な分析をしつつ、問題や疑問を展開していくところに愛が入り込む隙はなし。こういう切り口の結婚小説、斬新です。
それにしても、「結婚をしなくてもかまわない」が基本ベースになっている現代って本当に大変…
読書状況:読み終わった
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Bossanovaはいかが?
- 感想投稿日 : 2019年3月1日
- 読了日 : 2019年3月1日
- 本棚登録日 : 2019年3月1日
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