ネット心中 (生活人新書)

著者 :
  • NHK出版 (2004年2月11日発売)
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本棚登録 : 32
感想 : 7
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確かに、自分語りがしやすい時代ではある。
それが自殺を含め、個人の感情に他者が関わる余地があることの一因なのだろうか。

ドクターキリコ事件、自分は小学生の頃だ。
たぶん、インターネット開設した頃。
ニュースも興味なかったからよく知らない。

確かに、インターネットは生きづらさを感じた人の駆け込み寺と考えられる。
他者と繋がった感覚を、実体験を伴わずに得られるからだ。

DSMを信じ、勝手に病気と思い込む。
これが、本人だけでなく医療従事者にもあると指摘している。

著者は、原因と解決法はケースバイケースを強調しながらも、できる限り解決法を提案する。
これは個人的に好感を持った。

多くの取材を経たことによる著者の迷いが感じられたが、それは決してネガティヴな評価ではない。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 社会科学
感想投稿日 : 2014年9月22日
読了日 : 2014年9月22日
本棚登録日 : 2014年9月16日

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