連作になっているものもあり、単独のものもあり。
すべての作品タイトルに「薔薇」と入ってます。
どうだ!
美意識一本でこれだけ書ける、のお手本のような本です。
ただ、もともとの掲載紙の制約なのか、
かなり短めの話が多くて、少し勿体無い。
せっかくのこだわりワールド、中篇までにはならないにしてももう少し紙幅を費やしてほしい作品が多かった。
逆に言うと、こってり感がない分、多少一般向けというか、とっつきやすいかも。
ストーリーや話のオチがある作品もあるし。
(おいおい)
(いらないもーん)
こういう、世の趨勢を超越した次元に鎮座まします作品は
時間が止まっていて、古びるってことがないですねえ。
言葉遣いや語彙の非・新鮮さが却って古式蒼然とした
味わいを増してくれるし。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
2011/05
- 感想投稿日 : 2016年11月15日
- 読了日 : 2011年5月27日
- 本棚登録日 : 2016年11月15日
みんなの感想をみる