【新着図書ピックアップ!】計算認知科学者ハーレーの博士論文を、その指導者であった哲学者デネットと心理学者アダムズとの共同研究により、さらに発展させたのが本書。ある一節では英語の"funny"の二つの語義が、humorous(滑稽だ)と、「笑いたくなるようなときではなくて、出来事や状態がいくぶんやっかいなかたちで異例だったり奇妙だったりしたとき」(本書p.59)に使う意味合いが、ある田舎者のシェフのジョークを理解するには必要、とある。
こうした傾向は英語だけでなく、スペイン語の方言やフランス語をはじめとする欧州言語のみならず、我が日本語にもあると言う。日本語の“おかしい”(可笑しい)を思い浮かべてごらん。分厚い本だけど、読破したらユーモアのしくみが(ちょっとは)わかる筈。
【New Book!】This book is a must-read for those interested in humor, cognitive psychology, and intelligence.
Original title: Inside jokes : using humor to reverse-engineer the mind -- Matthew M. Hurley, Daniel C. Dennett, and Reginald B. Adams / MIT Press, c2011.
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新着図書つぶやき2015
- 感想投稿日 : 2015年5月14日
- 本棚登録日 : 2015年5月14日
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