60歳からの外国語修行――メキシコに学ぶ (岩波新書)

著者 :
  • 岩波書店 (2017年9月21日発売)
3.43
  • (6)
  • (13)
  • (24)
  • (3)
  • (1)
本棚登録 : 200
感想 : 24

著者はケルアックの『路上』の翻訳者でもある青山南氏。60歳にして、大学のサバディカル制度を使って、1年弱メキシコに語学留学に出かける顛末記。メキシコの魅力も散りばめられているし、語学は何歳から始めても学ぶ価値があるのだと思わせてくれる良書。

この新書を通じてガレアーノの『収奪された大地』を知った。あのベネズエラのチャベス大統領がオバマ大統領に読むようにと勧めた本である。また、印象深い一節にも出会った。 “Poor Mexico, so far from God, so close to the United States.” アメリカの一番の産業はアメリカに出稼ぎに行くことだという。

去年初めてメキシコを訪れた。カンクンで出会ったメキシコ人の家族の優しさ、人懐っこしさが印象に残っている。なぜだかメキシコの人達に親近感を覚えてしまうのは僕だけだろうか?タクシーを何台か乗り継いだが、運転手が皆紳士的で、優しい人達だった。やはり旅の醍醐味は現地の人達との交流である。

1つだけ心残りはフリーダ・カーロの美術館に入れなかったこと。いつかスペイン語を少しだけでも習得し、再訪したい。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2020年8月28日
読了日 : -
本棚登録日 : 2020年8月28日

みんなの感想をみる

コメント 0件

ツイートする