「その本には上下が逆の円錐が二つ書いてあって、量的研究は「広く浅く」だけど、質的研究は「深く狭く」なんだ、少ないけど深いんだと書いてあった。たしかにそういうところはあるとは思うんだけど、それが質的研究のメリットだというのは、何か違うなって思う。それは結局「量」を規準に語っていて、体積でいうと同じだよって言っているわけでしょう」(46)
著者の言う、オリジナリティ(素材)の創出というところに質的研究の一つの意義が確かにあるなと思う。質的研究は最近やっている人が多いという話を聞くけれども、同時に研究というと、どうしても実証的研究のほうを思い浮かべる人も多いわけで、そういうのを敬遠している人に対しても「研究って魅力的だよね」と言えるだけのポテンシャルを持っているなと感じた。
なにはともあれ、質的研究をやりたくなる一冊。
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2013年2月5日
- 読了日 : 2013年2月5日
- 本棚登録日 : 2013年1月29日
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