明解 会計学入門

著者 :
  • あさ出版 (2018年4月8日発売)
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本棚登録 : 286
感想 : 18
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非情にわかりやすい。
財務に関わる仕事をしている側からいえば初歩的すぎるかも。
でも最低限おさえておくべきことは何かがしっかりと書かれているのでわかりやすく復習できる。

しかし、世の中には会計のわからない人が実は山ほどいる気がする。
なんなら経営者や財務・経理にかかわっている人でもわかっていない人はいるのではないかと思う。
この本に書かれていることぐらいはわかっておいた方がいい。
社会人のリテラシーとして。

会計というのは基本B/SとP/Lがわかればよい。
実はP/Lは簡単。簡単といっても用語とか知らなければわからない人はわからない。
むずかしいのはB/S。
むずかしいといっても一旦わかってしまえばどうってことはないのだが、わかんない人や苦手意識のある人にとってはさっぱりわからんのではないかと思う。
B/Sを簡単にいうと、調達したお金を何かに変えるというビジネスを右と左であらわしたもの。
右側で調達したお金が左側に運用されているという関係性をつかむ。
右=調達(負債・純資産)⇒左=運用(資産)という感じ。
あとは、B/Sとはある1つの地点の数字でありストック。
負債と純資産の違いはいずれ返さなくてはいけないか返さなくてもよいかの違い。
P/Lは一年でどれだけ売り上げてどれだけ費用を使ってその差額(利益)がどれだけあったかをあらわすものでフロー。

あとは、その財務書類から何がわかるかが書かれている。
いろんなものがわかるが、重要なポイントをつかめるようにと書かれている。

最後には、国の財政も結局は企業会計と似たようなものだということ。
それでも国の借金が・・・という記事に一喜一憂する国民が多いということはやはり会計がわかっている人間なんてほとんどいないということなのかもしれない。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 2018
感想投稿日 : 2018年4月23日
読了日 : 2018年4月23日
本棚登録日 : 2018年4月20日

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