熱っぽくて、湿気があって、濃い。南米の物語とか、アメリカ南部の物語を読んだ時に感じる色彩に似ていて、でも少し夜の薄暗さに滲んで見える灯りが重なって見える。
台湾で外省人といわれる人たちの見てきたもの、の血の色に気圧される。一筋縄ではいかない、人と人とのつながりのじっとりと湿り気のある重さが両掌に載せられる。
読み終わると、少しぼんやりとしてしまう、熱量でした。
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2021年12月14日
- 読了日 : 2021年12月5日
- 本棚登録日 : 2021年12月5日
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