殺意の対談 (角川文庫)

著者 :
  • KADOKAWA (2017年4月25日発売)
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本棚登録 : 498
感想 : 56
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対談に挟まれる心の声という構築が斬新。著者の心配とは裏腹に大変読みやすい作品だった。

一章での土台作り 二,三章でのデモンストレーション、そして【テレビマニア】をトリガーにした怒涛の伏線祭りに後半の畳み掛けが凄い。
さすがは元お笑い芸人 、リズムが気持ち良い。SMLの小ネタやまるですれ違い漫才を見ているかの様で、口角を上げながら楽しんでいた。

後半の急激に濃ゆくなるミステリ感との温度差には、構えていなかった自分の背中にピシッと喝を入れられる。急いで今までの完全ノーマークだった伏線達を纏めるのに必死だったがこれもまた楽しい。

面白かったです!

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 日本作家
感想投稿日 : 2020年11月23日
読了日 : 2020年11月23日
本棚登録日 : 2020年11月23日

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