合理的にあり得ない 上水流涼子の解明 (講談社文庫)

著者 :
  • 講談社 (2020年5月15日発売)
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感想 : 213
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温め過ぎた柚月裕子作品を消化するぞYEAR。
という事で「合理的にあり得ない」読了でございます。
ふむ...その...なんともまぁ...「映像化を目論んでまんねん」な濃厚キャラクターに最後まで着いて行く事が出来ず。
内容もー奇跡的に有り得ないーハイスペックな人外達が全ての創作物。想像していた物とはかなりかけ離れておりました。
流るるままの読了となり、当たり前の様に解説に突入。白昼夢でしょうか、白昼夢です。
解説の方も、見て!!こんなに凄い作品がいっぱいなのよ!!!と、柚月裕子がいかに素晴らしいかを語るばかりで、本作品の解説は半ページ程。ほとんどが他作品の紹介文という仕様。
ひたすら頷くだけの時間が流れます。
孤狼の血...良いよね...( '-' )b✧

短編集とは言え上水流女帝と下僕の貴山の過去や関係性の謎は、まるで知念実希人作品の様な未来に希望が持てるドキワク連作短編として興味深い物がありましたが、
【小学生の粘土細工 タイトル「ロボット」
粘土余ったから背中にミサイル背負わせてみました】
くらいの取ってつけた感満載で、中々重みのある内容なのに羽毛張りの軽さit'sアメイジング。

いやきっと何かある
次こそ何かある
もうこれ最後に一発ドッカーンでしょ。そのパターンでしょ。
と次に希望を託し託しのバケツリレー状態だったので読了スピードはベン・ジョンソン。
裏を返せば、このサクサクと読めるライトさが本作品の美点でしょう。
賭博、将棋 ここら辺の遠からず近い存在である題材には惹かれるものがありました。

最後に、推しキャラ宣言でもして
この下方向に振り切ったゲージの軌道修正を試みようと思ったのですが、
むむぅ...
特におらなんだ。\ 完敗 /

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 日本作家
感想投稿日 : 2021年9月4日
読了日 : 2021年9月4日
本棚登録日 : 2021年9月4日

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