伊藤俊輔(博文)の青春幕末歴史小説。
プロローグがハルピンへ行く直前から始まるので、せめて宰相になるところか、タイトル通りに博文に改名するまでを描くかと思ったら、功山寺挙兵(正義派勝利)までなので、ちょっと物足りませんでした。
また、他の小説やドラマでは脚光を浴びない来原良蔵との関係をしっかり描かれたのは良かったのですが、吉田松陰や高杉を除く松下村塾の仲間、桂小五郎との関係描写があっさりしすぎで寂しかったです。
エピローグは想定どおり暗殺されて終わるのですが、最初の妻の入江九一と野村靖の妹のすみへ思いに触れられていて面白かったものの、後妻の梅子との関係が本編でほとんど触れられていなかったためかなとも思いました。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
小説
- 感想投稿日 : 2016年6月10日
- 読了日 : 2016年6月10日
- 本棚登録日 : 2016年6月5日
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