モチベーション3.0 持続する「やる気!」をいかに引き出すか

  • 講談社 (2010年7月7日発売)
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前半は、現在までのモチベーション研究のまとめであり、後半はタイプIについてのツールや、著名な経営者の金言、本書の要点などが述べられている。
モチベーションについて、断片的に学習したことや、経験的に頭の中で分かっているがうまく説明できないことが整理されていると感じた。

・モチベーション1.0は生理的欲求、2.0は外発的動機付け、モチベーション3.0は内発的動機付け。
・モチベーション2.0は条件によっては効果を発揮する。それは単調で退屈な仕事を長い時間続けることであり、退屈であることを説明した上で報酬を与えることである。モチベーション3.0は自己満足感が動機になるが、創造的な仕事には特に効果を発揮する。
・自己満足感や他者への貢献のために自発的に取り組んでいることに対して報酬を与えることは、その人の目的を阻害し、動機付けを見失わさせることになりうる。
・タイプXは主な動機付けは外的報酬、タイプI(あい)は主な動機付けは自己満足感。
・モチベーション3.0には、「自律性」「マスタリー」「目的」が必要である。
・「自律性」は課題、時間、手法、チームについてである。
・「マスタリー」には積極的な関与(エンゲージメント)がまず必要であり、フロー(自分の能力と整合している場合の最適経験)で始まる。
・「目的」は利益の結果であると考えられ、自己の利益以外を強調する言葉において、自分の思い通りに目的を追求できる指針において、目的という動機が姿を表している。

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感想投稿日 : 2015年6月29日
読了日 : 2015年8月27日
本棚登録日 : 2015年6月29日

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