なぜ秋谷は自分の死をあれだけ平静に受け入れられるのか…彼のように引き際は「立つ鳥跡を濁さず」を全うしたいものです。
秋谷ほどの人なら小姓を切り捨てない理性ぐらいありそうなもの。だからこそ真相にはしこりを感じます。
ネタバレ
源吉の死からの郁太郎の武士になっていく様は泣けます。まさに武士道。
41
親はこの世に生のある限り、子を守り、無事を祈り続けてくれるのだ。その思いに支えられて子は育つものなのだ。
352
ひとは心の目指すところに向かって生きているのだ、と思うようになった。心の向かうところが志であり、それが果たされるのであれば、命を絶たれることも恐ろしくはない。
399
去ると決まった以上はその日に向けて人としてどう生きるのかが肝心で、その一点から真価は定まる。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
未設定
- 感想投稿日 : 2016年6月20日
- 読了日 : 2016年6月20日
- 本棚登録日 : 2016年6月20日
みんなの感想をみる